病院に行く前に一読。
自分の症状をうまく伝えたい
●「いつから」「どこが」「どうなのか」
例えば「去年の夏から頭が痛い。それは、もしかしたら夫に殴られたことが原因ではないか」あるいは「どうも脳に腫瘍ができているような気がする。仕事が忙しくて、上司に叱られてばかりいるせいではないか」
このように、症状や原因と思われることを、具体的に言えば、より明確に医師に伝わります。
そのためには、医師と会う前に「いつから、どこが、どうなのか」というポイントを整理して、わかりやすいメモにしておくとよいでしょう。
ーP.12
こんな患者が嫌われる
●専門的、本質的な質問をする
×「この骨はなんの骨ですか」
×「この検査の項目はどういう意味ですか」
○「この骨は異常なものではないのですね」
○「この検査の項目は何を調べるものですか」
●食間の薬はいつ飲むか
食間とは、食事と食事の間、つまり朝食と昼食の間、昼食と夕食の間のことです。食べ物の影響を受けず、また空腹でもない状態で飲んでほしい薬ということです。
ーP.143
●腕利きの医師が月、火に多いワケ
いいにくいことですが、大きな病院の場合、すいている金曜は、それほど腕のよい医師が診察していないことが多く、月、火曜が比較的よい先生である確率が高いのです。
それは、月、火曜は週末をはさむので混雑し、難しい病気の患者も多くなるので、こちらの診察をこなす腕が必要となるからです。
また、外科系の場合、水曜は手術日であることが多く、外来が手薄になりがちです。
これらは、一般的にそういう傾向があるという話であって、病院によってさまざまであると言えます。
ーP.184
かつての名医は必ずしも今の名医ではない
混まないのは水、金。混んでいるのは月火木。
月火が腕の良い先生である確率が高い。
●内科系の医師は研究歴をチェック
望ましい医師のキャリアは、内科系と外科系では違います。
内科系の医師の場合、大事なことは、実際の臨床経験以外に、基礎的な研究をしているかどうかということです。
つまり、どのような研究の研究歴を持っているかです。
その一つの目安は学位、医学博士号を持っているかどうかということです。
また、外国での留学や研究の経験があるかどうかということもチェック・ポイントになります。
内科の医師であれば、必ず一つ、自慢できる仕事があるはずです。
内科系では、基礎の研究をして、それが外国の一流雑誌に論文として掲載されており、できれば留学経験があることが、腕のいい医師である証明になります。
ーP.195
●病院より医師を選びなさい
病気を治すのは、患者自身です。そして医師はその手伝いをするのです。
この医師と患者がお互いに信頼関係を結び、共に病気に立ち向かう体制を作っていかなければ、病と戦うことはできません。
「この病院は、難病も扱う有名な病院だから、お任せしておけば大丈夫」ではいけません。自分の命に関わる問題ですから、生涯のパートナーを選ぶくらいの気持ちで探してください。
それから、どんなに高名であっても自分と相性の悪い医師は避けるべきです。
ーP.159
よい医師の三大条件
まず腕が利き、人柄がよく、なおかつ、健康で体力に不安がない
腕の良し悪しはこうして見る
医師に次の4つの質問
「先生は、私と同じ症状の患者を、今までに、どのくらい診ていらっしゃったのでしょうか。」
◎「そうですねえ、大体200症例ぐらいでしょうか」
×「そんなこと、関係ないです」
「何日間ぐらい入院すればよろしいですか?」
「先生のご専門の研究はなんですか?秋は学会シーズンで、休診されて学会のほうに出席になられるのでしょうか?」
よい医者をどうやって探すか
よい医師に出会ったら、名前を覚えておき、できれば自宅の住所をきいて置いて、普段の人間関係を大切にすることです。
ーP.167
「医者にかかる前に読む本」三井弘より引用